魔のお酒②
こんばんは、千尋です。昨日書いた「アブサン」の記事にコメントを下さった方々、ありがとうございます(*^_^*)こういったコメントがものすごく励みになります。御礼申し上げます。
さて、そのコメントの内容ですがアブサンについての知識を書いて下さった方、もっとお酒について書いて、という希望を下さった方がおられました。ですので、これからはちょくちょくお酒についての知識も書いていこうと思います。ですので本日はアブサンについて更に詳しく書いてみたいと思います。
昨日、アブサンはニガヨモギから作られるリキュールのことだ、と書きましたが、正確に言うとニガヨモギ、アニス、ウイキョウといった複数のハーブやスパイスから作られています。中世ヨーロッパの錬金術師が、ヘルメス神秘学やイスラムの秘儀を取り入れつつ、古代ギリシアから中東を経由して入ってきた蒸留器を使ってアブサンの原型をつくったそうです。つまり、この酒は錬金術師の遺産ともいえる存在です。その上で、1792年にスイス人医師のピエール・オーディナーレ氏が独自の製法でアブサンを開発し、安価で簡単に飲める薬草酒として広まることになります。
薬草酒と書きましたが、もともとは、鎮痛、解熱作用がある薬酒として開発されました。そのため、フランス軍に従軍した兵士たちがよく飲んでおり、その兵士がフランス本国に広めた、とも言われています。余談ですが、この頃のアブサンは赤痢予防に飲まれていたそうです。こうして、アブサンはワインやウイスキー、ブランデーといった酒に取って代わり、おもに食前酒としてフランスの殆どの家庭に浸透していきました。このため、現在でもフランスはアブサンの主要生産国の一つです。
しかし、元々アブサンは弱くて50%程度のアルコール度数があるお酒です。また、安価であったため手に入りやすく、フランスでは次第にアブサン中毒者もといアルコール中毒者が大きな問題になっていきます。加えて問題だったのが、アブサンに含まれる「ツヨン」という成分です。この成分が幻覚症状を引き起こす、という説が唱えられたのです。実際にツヨンはマリファナのような作用を持つことが知られています。そのせいかどうか定かではありませんが、ゴッホやヘミングウェイといった芸術家や小説家はアブサンを「インスピレーションが降りてくる魔法の霊酒」と信じて愛飲していました。そして多くの芸術家が心身に異常をきたしたのも事実です。それがツヨンのせいか、はたまたアルコールのせいか知る由はありませんが・・・ともかく事態を重く見たフランス政府は遂に製造禁止令を出します。このため、長らくオリジナルレシピでのあぶさんの製造は行われなかったのです。最も他国であったり、フランスの中でも裏で作られていたと言いますが。
その後、1981年にWHOが、人体に影響を及ぼさないといわれるツヨン残存許容量が10ppm以下なら承認するとしたため、製造が復活することになります。長らく禁止国であったスイスでも2005年3月1日に正式に解禁され、日本にも各種アブサンが輸入されるようになりました。ですので僕が昨日アブサンを味わえるわけです(笑)
ところでアブサンの飲み方ですが、ストレートで飲む人もいますが、かなり度数の高い酒ですので水や氷で薄めるのが一般的です。この時、面白いことが起きます。

これは昨日載せた写真ですが、アブサンは元々は透き通った緑色です。ところが、ここに水成分が交わると・・・

このようにアブサンは白濁します。本当は昨日写真を撮ればよかったのですが失念してました(笑)これは、アブサンに含まれる油成分が水と交わるために起きる現象です。
どうでしょうか?なかなか面白い酒だと思いませんか??しかし、アブサンはどこで手に入れれば良いのか?当然、そう簡単にスーパーで売っているようなものではありません。バーなどに行けばあるかもしれませんが、敷居が高いと感じる人も多いはずです。そこで、今回はアブサンが手に入るサイトを紹介したいと思います。




そう、楽天とYahooです。「あれ?」と思われた方も多いと思います。何故、洋酒専門メーカを紹介しなかったのか・・・勿論、それなりの理由があります。それというのは、アブサンのような珍しいタイプの酒は、普通に購入すると高価であったり取り寄せに時間がかかったりするケースが多いのです。そのため、少しでもお得に買い物ができるネットショッピングであったり、オークションで探すという手段が有効だったりするのです。これはアブサンに限らず、希少なウイスキー等でも同様の傾向があるように思います。ですので、今回は楽天ショッピングとYahooオークションに繋がるサイトを紹介させて頂きました。
勿論、専門店に頼めばより知識が得られたり専門家の意見を聞ける、という側面があります。アブサンではないですが僕は日本酒を購入する際にはそういうサイトを使用しています。昨日にも紹介しましたが、本日もリンクを載せておきます。日本酒もまた奥が深いのでおすすめです。






というわけで、本日はアブサンの紹介をさせていただきました。明日は「妖怪」に立ち戻って記事を書きたいと思います(*^_^*)
それではここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました!!
※お手数ですが、宜しければ以下のリンクのクリックお願いいたしますm(_ _)m









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さて、そのコメントの内容ですがアブサンについての知識を書いて下さった方、もっとお酒について書いて、という希望を下さった方がおられました。ですので、これからはちょくちょくお酒についての知識も書いていこうと思います。ですので本日はアブサンについて更に詳しく書いてみたいと思います。
昨日、アブサンはニガヨモギから作られるリキュールのことだ、と書きましたが、正確に言うとニガヨモギ、アニス、ウイキョウといった複数のハーブやスパイスから作られています。中世ヨーロッパの錬金術師が、ヘルメス神秘学やイスラムの秘儀を取り入れつつ、古代ギリシアから中東を経由して入ってきた蒸留器を使ってアブサンの原型をつくったそうです。つまり、この酒は錬金術師の遺産ともいえる存在です。その上で、1792年にスイス人医師のピエール・オーディナーレ氏が独自の製法でアブサンを開発し、安価で簡単に飲める薬草酒として広まることになります。
薬草酒と書きましたが、もともとは、鎮痛、解熱作用がある薬酒として開発されました。そのため、フランス軍に従軍した兵士たちがよく飲んでおり、その兵士がフランス本国に広めた、とも言われています。余談ですが、この頃のアブサンは赤痢予防に飲まれていたそうです。こうして、アブサンはワインやウイスキー、ブランデーといった酒に取って代わり、おもに食前酒としてフランスの殆どの家庭に浸透していきました。このため、現在でもフランスはアブサンの主要生産国の一つです。
しかし、元々アブサンは弱くて50%程度のアルコール度数があるお酒です。また、安価であったため手に入りやすく、フランスでは次第にアブサン中毒者もといアルコール中毒者が大きな問題になっていきます。加えて問題だったのが、アブサンに含まれる「ツヨン」という成分です。この成分が幻覚症状を引き起こす、という説が唱えられたのです。実際にツヨンはマリファナのような作用を持つことが知られています。そのせいかどうか定かではありませんが、ゴッホやヘミングウェイといった芸術家や小説家はアブサンを「インスピレーションが降りてくる魔法の霊酒」と信じて愛飲していました。そして多くの芸術家が心身に異常をきたしたのも事実です。それがツヨンのせいか、はたまたアルコールのせいか知る由はありませんが・・・ともかく事態を重く見たフランス政府は遂に製造禁止令を出します。このため、長らくオリジナルレシピでのあぶさんの製造は行われなかったのです。最も他国であったり、フランスの中でも裏で作られていたと言いますが。
その後、1981年にWHOが、人体に影響を及ぼさないといわれるツヨン残存許容量が10ppm以下なら承認するとしたため、製造が復活することになります。長らく禁止国であったスイスでも2005年3月1日に正式に解禁され、日本にも各種アブサンが輸入されるようになりました。ですので僕が昨日アブサンを味わえるわけです(笑)
ところでアブサンの飲み方ですが、ストレートで飲む人もいますが、かなり度数の高い酒ですので水や氷で薄めるのが一般的です。この時、面白いことが起きます。

これは昨日載せた写真ですが、アブサンは元々は透き通った緑色です。ところが、ここに水成分が交わると・・・

このようにアブサンは白濁します。本当は昨日写真を撮ればよかったのですが失念してました(笑)これは、アブサンに含まれる油成分が水と交わるために起きる現象です。
どうでしょうか?なかなか面白い酒だと思いませんか??しかし、アブサンはどこで手に入れれば良いのか?当然、そう簡単にスーパーで売っているようなものではありません。バーなどに行けばあるかもしれませんが、敷居が高いと感じる人も多いはずです。そこで、今回はアブサンが手に入るサイトを紹介したいと思います。


そう、楽天とYahooです。「あれ?」と思われた方も多いと思います。何故、洋酒専門メーカを紹介しなかったのか・・・勿論、それなりの理由があります。それというのは、アブサンのような珍しいタイプの酒は、普通に購入すると高価であったり取り寄せに時間がかかったりするケースが多いのです。そのため、少しでもお得に買い物ができるネットショッピングであったり、オークションで探すという手段が有効だったりするのです。これはアブサンに限らず、希少なウイスキー等でも同様の傾向があるように思います。ですので、今回は楽天ショッピングとYahooオークションに繋がるサイトを紹介させて頂きました。
勿論、専門店に頼めばより知識が得られたり専門家の意見を聞ける、という側面があります。アブサンではないですが僕は日本酒を購入する際にはそういうサイトを使用しています。昨日にも紹介しましたが、本日もリンクを載せておきます。日本酒もまた奥が深いのでおすすめです。



というわけで、本日はアブサンの紹介をさせていただきました。明日は「妖怪」に立ち戻って記事を書きたいと思います(*^_^*)
それではここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました!!
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コメント
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます(*^_^*)バーなどで飲んでみてくださいね!!
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水を入れると色が変わるって本当魔法みたいですね‼
何処か呑みに行った先で見かけたら呑んでみます。